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ジャンル・タイトル・著者名
文芸書(文庫を除く)
デートクレンジング
著者名:柚木麻子

2018-06-01 ekoさん 北海道

この物語に出てくる登場人物の女性たちは、主人公の佐知子も含めみんなに強く共感できた。10代の頃の気持ちや夢なんてそれほど大きく変わってなどないのに、年齢を重ねていくうちに自然と世の中の「女性の一生」みたいなルールに縛られ、抵抗し、もがき、でも自分の本当の気持ちが何なのかわからなくなる・・。特に実花の焦りと芝田の諦めにも似た悲しい価値観は、私がこの年代なのもあって、まるで隣にいる友人のように、「わかる、わかるよ」と叫びたくなる。もがき苦しんで、今の自分と向き合い小さな光を見つけていく登場人物たちが愛おしく、自信のもてない私にトンと背中を押してもらえたような気がした。

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