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 | 小説(文庫を除く) 狙われた男 秋葉京介探偵事務所 著者名:西村京太郎 | 
 | 2018-12-28 ユウさん 東京都 秋葉京介は危険な男であるが、それは決して裏切りを許さない対外的な危なさだけからではなく、彼の向こう見ずではないが今生きているこの瞬間だけのことを考えているような生き方自体に危うさがあるからだと読後そう思った。
そんな秋葉の生きる上での姿勢が一番よくわかるのが短編「危険なダイヤル」のラストだ。人殺しの依頼の電話がかかってきたことがきっかけで、ある事件に関わることとなった秋葉は最後報酬を受け取らなかった。自分がされたのは殺しの依頼だと言い、それをしないのでもらえないと言外に伝え、報酬を断った。
その時、かっこいいなぁと思った。労力をいとわず、金に固執しないところが実にいい。これぞ、ハードボイルド、かっこいい男である。
物語も多種多様化したこの時代、主人公=かっこいいとは限らなくなってきた。だからこそ、この本を読んでほしい。かっこいい主人公とは何なのか、今一度知ることができる。
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