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 | 文芸書(文庫を除く) また、桜の国で 著者名:須賀しのぶ | 
 | 2019-01-22 初田慎一さん 埼玉県 第2次世界大戦については、ヨーロッパ方面についてはあまり詳しく知らなかったので、ポーランドの惨状を初めて知り、占領された国の現実に悲しくなりました。
この作品で、ロシア革命により、多くのポーランド人が日本に逃れ、その当時の日本人が援助したことから、今でもポーランドには親日家が多いという事実も知ることができました。そのことが、日本ではあまり知られていないように思うので残念に思います。
敵対する複数のルーツを持つマコト、レイ、ヤンが、自らのアイデンティティに苦しみながらも、ポーランドのために戦う決断をするまでの葛藤はすさまじかったと思います。
カミルはどうなったのかと思っていたらレイだった、そしてレイもマコトを覚えていたことに感激しました。
最初は傍観者のようだったマコトが、同盟国であるドイツと戦うことを信じてくれたポーランド人。
人は国籍だけでなく、それまでの心で分かり合えることができるのだと信じたい。
実在の人物が出てくるので、皆本当にいたのだと思ってしまいました。
これは小説ではなく、事実なんだと。
結果がわかっているので、AK等の人々の最期を思うと、つらかったです。
負ける、死ぬとわかっていても取り戻すために戦った。
マコトの実家の桜の下でお花見してほしかったです。ヤンは来てくれたと信じています。
この事実をもっと多くの日本人に知ってほしいと切に思います。
この作品を読むことができ、ありがとうございました。
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