2019-05-05 佐藤ルークさん 新潟県 両親を続けて失くす不幸は驚くほど珍しいことではない。それを跳ね返して幸せを掴むのか、投げやりになり落伍者になるのかに分かれるが、そんな波瀾の展開かと思いきやそうではない。主人公は人間味ある温かい人たちの中で、頑張る道と自分の気持ちを見つけるものだが、大きな事件があるわけでもなく、どちらかというと淡々とした内容である。しかし、身近にもありそうなだけに主人公である20才の若者の自然な気持ち、行動が却って気持ち良く、成り行きを清々しく読み進められる。文章の丁寧な書き方が、主人公のまじめな性格や他人を思いやる性格に良く似合っている。
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