2019-06-25 鉄人28号さん 宮崎県 「春雷」の続編である。羽根藩における一揆鎮圧に功のあった多聞隼人は、その独断専行を藩主から咎められ上意討ちにあったあと、その志が領民に伝わり「世直し様」と呼ばれるようになっていた。その後、臥雲たち隼人の薫陶を受けた者たちは、隼人の元妻、楓の邸宅である欅屋敷に居住していた。幕府は、隼人の上意討ちに疑問を抱き、羽根藩に巡検士を送った。藩の家老、児島兵衛は幕府に百姓一揆のことや、前藩主が国入りの時に起こしたことが明るみに出ることを恐れて、楓をはじめ欅屋敷の者たちの暗殺を企てる。
この物語の中心を貫いているのは、人間としての正しい生き方である。その模範が多聞隼人である。彼の生き方は生前においては領民から理解されなかったが、死後、「世直し様」と称えられるようになった。義を貫く正しい生き方が、敵対していた者の心を変容させ、その志が実現されていくというストーリーに溜飲が下がった。
|  |
|