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新書
永田鉄山と昭和陸軍
著者名:岩井秀一郎

2019-09-11 斎藤正紀さん 北海道
 明治維新前後からの近代化に関する書籍を読む機会が多いが、この本は大変秀逸な内容で示唆に富むものとなっていると思います。明治以降、西洋列強にキャッチアップし、近代化を成し遂げた昭和前期の日本。そこには、世界恐慌などで疲弊するする農村が存在し、天皇親政で問題解決を図ろうとする青年将校。世界秩序の構築に向け、国家総力戦が不可避となる中で、軍の統制を強化し、総動員体制の構築を図る永田鉄山との確執の中で悲劇が起きたとの論旨は分かりやすく、また新鮮でした。また、この出来事は、今に生きる私も、多様な視点から問題を考えることの重要性を示唆するものにもなっています。

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