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私が見た 大谷翔平とメジャー新時代
著者名:長谷川 滋利

2019-10-04 アンクル タッドさん 東京都
長谷川氏については以前から大リーグ経験者の中でもひときわインテリジェンスに富んだ方だという認識があり、大谷選手のファンでもあることから、書店で目にして迷わず購入しました。
スポーツの世界のみならず蔓延る日本の精神至上主義には昔から嫌悪感を抱く者として、特に高校野球のあり方に対する著者の提言に大変感銘を受けました。
今年の夏の甲子園で丸刈り禁止の高校が4校程ありちょっとした話題となりましたが、高校野球は丸刈りでなければならないという意見は年配者だけでなく、比較的若い人にも多くあることに驚いたものです。
また他県出身者を多く集めて勝利至上主義に走っている高校だらけの大会には、
年々興味を失ってきております。
また、大リーガーの育て方の章での「一人の高額な日本人より、4人のお買い得なドミニカン」という部分も興味深く読まさせていただきました。そればかりかアジアでは日本選手と韓国選手は同格と見なされているというところも、韓国選手を下に見ている日本人には意外に思ったのではと痛快でした。
マスメディアでも出版界でもここ数年日本礼賛主義が横行していて、日本からあまり出たことのない人や外国人の友だちが一人もいない人々が自分を納得させるための光明となっているようです。
本書と関係のない方向の話となってしまいましたが、長谷川氏の野球界に対する提言に耳を傾けて日本の野球界が少しでも変っていって欲しいなと思った次第です。

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