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国家はいつも嘘をつく
著者名:植草一秀

2019-11-28 木原健さん 福岡県
この著作に全面的に同意します。植草氏の政権への告発、そしてその告発による有権者への覚醒が一向に成果になっていないようにしかおもえません。口惜しいかぎりです。
植草氏の指摘通り、日本は小泉政権時に目立った凋落を始め、安倍政権になってその凋落と劣化は坂道を下る勢いです。小泉政権はさておき、安倍政権の最大の欠点 汚点は戦後の平和民主主義を否定していることに尽きるとおもいます。内(国内)にあっては教育基本法の改悪、特定秘密保護法、非核三原則の無視、武器輸出三原則の骨抜き、安保法制、共謀罪などなど 悪法への改竄、悪法の成立は止まることを知りません。これが平和民主主義の否定でなくてなんでしょう。そして現行の平和最憲法の改悪をもって悪事の仕上げを計っています。嘘とごまかしと改竄 これが内政への姿勢。外(外交)にあってはひたすアメリカ追随、ごますり外交に終始。これほどの無責任、無策でいながら歴代最長政権になってしまったという現実。もう言葉がありません。
なぜこうなのか? 要するに日本での、日本人への本当の民主主義の浸透度合いが余りに浅いといいうことになりましょうか。自分達一人一人が巣権者である自覚があまりに無さ過ぎます。多くの有権者の意識が余りに低すぎることにありましょう。その第一の証拠は選挙の投票率の低さです。自分達のことを決める選挙で棄権する人が余りに多すぎます。政治で何があろうと、何が起ころうと“自分には関係ない”とする無責任な人たちがあまりに多すぎるように思えます。”関係あるんだよ!“と叫びたいくらいです。たとえば投票により政権政党の議席が10減り、野党議席が10増える たったそれだけのことで大きな効果が期待できるというのに ................ まるでそれがわかっていない。
植草氏の多く著作は結局は以上のような視点で世の啓蒙と覚醒に努めておられることと察します。植草氏の鋭い舌鋒を一層期待します


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