2019-12-07 じゅんさん 茨城県 前作でファンになり、また読ませていただきました。
生まれた村で幼い時期に火事で両親を失うという悲劇、それからじいちゃんが瞬一を懸命に育てたこと、瞬一の周りに心の置ける友達がいること。そして、東京に出てきても、暖かさ溢れる同じアパートの人、アルバイト先の友達など、瞬一とその周りの人との人間模様が大切に描かれているのを感じました。
作品の中のじいちゃんは、「言葉の重みは普段の口数から決まる」と考えている自分にもぴったりの人物です。東京に来た際、普段あまり多くを語らないじいちゃんが瞬一に対し、誠実に伝えたきったことが瞬一に伝わるように自分にも伝わってきました。それから、じいちゃんの「頼る側じゃなく、頼られる側でいろ」という言葉を瞬一が信じ過ごしていく中で、頼られることを知ると同時に人間として大切な部分が満たされていく瞬一を見て、自分の心も満たされていく感覚になりました。
また、自分自身、大学卒業という1つの区切りがつく中で、伝えられるものはちゃんと伝えようと考えられる作品でした。
何気なく住んだまちで出会ったひとから、自分の可能性を広げていく瞬一を羨ましくあると同時に、自分自身でも今いる周りの人そしてこれから周りにいる人にしっかりと感謝していきたいと思います。
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