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ジャンル・タイトル・著者名
文芸書(文庫を除く)
まち
著者名:小野寺 史宜

2020-03-08 たるとさん 東京都
人の温かさを感じられる物語だった。
瞬一をはじめとするじいちゃん、敦美さんなどの登場人物が優しく穏やかで読んでいて心が和んだ。
「自分ではなく、摂司のようになれ。」とじいちゃんが話していたシーンから謙虚で芯のある人物だと思った。
「自分ではなく、他の人のようになれ。」というセリフはなかなか言えないと思った。
その謙虚さが、瞬一の他人に対する行動に表れていて、自然と二人はつながっているんだと思った。
両親の死の存在を頭の中に置いている瞬一だからこそ、周りの人への思いやりある行動ができるのだと思った。
ただ日常を生きているように見える瞬一だが、その中で瞬一の人としての温かさ、柔らかさを感じた。
そのおかげからか、物語中に暴力や死などの衝撃的な場面があっても、恐怖心が湧かなかったことに驚いた。
瞬一のように真っ直ぐで、優しさと強さを併せ持つ人になりたいと実感した。
一日一日を丁寧に生きたいと思えた。

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