2020-05-02 アキミさん 愛知県 リアルな個性を持った人たちのおかしな繋がりの物語。木暮荘を舞台に性にまつわる話が描かれている短編集。どれも可笑しくて笑ってしまう。その中で少し不快に感じてしまったのは「黒い飲み物」。子供を作らず、夫婦二人で喫茶店と花屋を営みながら、幸せに暮らしてきたはずなのに、夫の浮気疑惑で妻の生活が一変してしまう。夫の淹れるコーヒーが泥の味がするのだ。おかしいと思いながら、妄想し、観察し、やがてそれは確信に変わっていく。妻の心の変化、動揺がなぜかとてもはっきりと感じられた。もし、自分だったらどうしただろうと考えずにはいられない。もちろん答えなんてまだ出ない。
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