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 | 文芸書(文庫を除く) アーモンド 著者名:矢島暁子/ソン・ウォンピョン | 
 | 2020-05-04 かぽさん 茨城県 私の「アーモンド」は大きすぎる。シム博士がいう「周りにある取るに足らないものを、自分に向けられた鋭い武器のように感じるかもしれないし、何でもない表情や言葉が棘みたいに突き刺さってくることもある。」ことがあまりにも多すぎるから。周りの人は気にしすぎ、そんなことはない。と、言うけれど、私には目の前にいる人間のちょっとしたひと言や、表情の動きを敏感に感じ、それは確信をもってわかってしまうのだ。それは、ユンジュが「何も感じない。」ことと同じくらい、時に苦しくせつないことだ。しかし、ユンジュを救ったのが「愛」ならば私を救うのも「愛」に違いない。「あなたは悪くない。」という言葉の愛だ。今は人の心の密も離されてしまっている。適度な距離が必要な家族とは密になりすぎ、近くにいたい友人とは離されている。愛は宙ぶらりんのまま社会を浮遊している。身動きの取れなくなっている私の心の中に、一筋の光が射し込んできた。一生懸命に生きてみよう!傷つくことを怖れずに。
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