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 | 新書 三度目の日本 幕末、敗戦、平成を越えて 著者名:堺屋 太一 | 
 | 2020-06-21 minminさん 千葉県 堺屋太一氏の歴史考察から現在および未来の社会のありようを指し示す慧眼にはいつも気付きを与えられる。
第二次世界大戦はその当時の社会全体の倫理観により発生したものであり、親方日の丸的な日本人全体の感
覚が生み出したものだという。そしてそのような社会理念を導いたのが明治維新以降の官僚体制であり、そ
の構図は第二次大戦後の高度経済成長期にも引き継がれるており、報道機関ともつながっているということ
には愕然とする。官僚機構というものはそれぞれの担当部門における部分最適、組織の既得権を離さないよ
うに運営されているというは最近のコロナ禍への対処でも明らかである。氏のいう三度目の日本を作るため
には、日本人一人ひとりの想像力と自らの行動変革が求められているのであり、受け身の情報に流されやす
い平和ボケした日本人に果たしてそれができるのかどうかと危惧される。
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