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女たちの本能寺
著者名:楠戸 義昭

2020-09-08 穂坂 義人さん 埼玉県
「女たちの本能寺」をいっきに読ませて頂きました。著者の一次資料を重視する姿勢に感銘を受けました。信長・秀吉・家康の三人の中で「主家を大事にした」という点では、秀吉が最悪ですね。織田氏一族に散々な始末をしておきながら、自分の死に際して、家康に「秀頼のことを頼む」とよく言えたものだと思いました。一方、淀君。両親の「敵」である秀吉を憎みながら、わが子「秀頼」の為には豊臣家の存続・繁栄を願うわけですから、そこに女の「業」を感じました。また、春日局の生涯、女は強いですね。これからも資料に忠実な作品を期待します。以上

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