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文芸書(文庫を除く)
痴漢冤罪
著者名:新堂冬樹

2020-10-13 畑 美幸さん 兵庫県
痴漢冤罪ビジネスのどこにでもある裁判の結末を想像していたが、木塚と吉原の心理戦だと気付くまで時間は掛からなかった。その見逃せない展開に目が離せなくなり一気に読破した。やるかやられるか・・・なんて物騒な話で特に一般人では想像はできない世界だが、悪魔になった二人の背景に深い過去があったのは「初めから悪魔になる人間はいない」と少しだけ救われた気がした。だからと言って復讐とか法に触れなければ何をしてもいいということにはならない。最後にありえない人物(ギャル)に裏切られるのも、一生懸命に生きている人間よりも肩の力を抜いて生きている方が得をする世の中なのか?と、ネズミが象に勝つ話を思い出してしまったが・・・。だが故に未来のある子供たちには地道に日々努力を重ねていって後悔のない人生を歩んで欲しいと思い、深く考えさせられた1冊でした。

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