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一生モノの英語勉強法
著者名:鎌田浩毅/吉田明宏

2021-01-08 安倍冨士男さん 岩手県
 30年以上英語教師をしており、指導法が同じでびっくりしました。自分しかこんなことしていないと思ってました。苦労して未踏の山に登っていたら、すでに頂上に足跡があった、そんな感じです。黒板に口腔断面図を書いて発音の基礎を叩き込んでいます。文法不要論と戦っています(師匠の一人はN.Chomskyですので)。文法の無意識化(内在化)のために瞬間英作文を生徒にさせています。多読を一人で初めて図書館に3000冊揃えました(百万語多読の酒井先生に何度か来てもらいました)。精読ですが、(最初は)解析しながらしっかりと和訳を作らせ感覚訳撲滅運動しています。単語は一語一義主義でPPTでフラシュカード暗記。だいぶ前、教室に電子辞書を普及させて、学校中から猛反対を受けました。iPodを使ったリスニング訓練(精聴法)をおそらく日本で最初に取り入れました。これだけでも、生徒の成績は大幅アップします。今まで自分で考えて試行錯誤してたどり着いた方法と思っていたら、同じ方法にたどり着いた人たちもいるんだなと、感銘を受けました。
 かなり前ですが、伊藤和夫先生の「予備校の英語」を読んで感銘を受けました。安藤貞雄先生は研究会でお会いしたことがあり、江川泰一朗、イェスペルセンは高校時代に読みました。ここ10年ぐらいで安河内先生と木村達也先生はと知り合いになりました。
 40代で教授法を学ぶために博士課程に社会入学し、Instructional Designを学び、「教え方」に関して理論的学問的にも学びなおしました。教え方(=学び方)って実は、奥が深いんですよね。本書は流行の方法のプロパガンダや、デマゴークでない(こういうの多いんですよね)、真に英語学習、英語指導に向き合ってきた人が書いた本物の本だなと思いました。

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