2021-01-26 君が行くさん 広島県 私は高校時代から四十年ほどの間、万葉集を愛してきた者ですが、品田悦一氏の「万葉ポピュリズムを斬る」を読んで、大伴旅人ははたして品田氏が言うように「権力者への憎悪と敵愾心」を歌にこめていたのか??などなど、心が非常に穏やかで無くなりました。そうしたおり、この本が出版され、飛びつくように購読いたしました。この本によって私の疑問はすっかり氷解し、万葉集への憧憬がいっそう深まりました。梅花の宴に関しては、69ページにあるように、「蘭亭の詩会の韻事」という見方に、旅人の人となりを一層深く理解でき、万葉集の素晴らしさにも改めて感動いたしました。この本により大伴旅人という人を深く理解でき、「令和」にこめられた我々へのメッセージが胸に迫ってきました。素晴らしい本です。
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