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 | 文芸書(文庫を除く) ママナラナイ 著者名:井上 荒野 | 
 | 2021-03-04 Mみみさん 大阪府 人間関係をしっかりと繋ぐすべを見失っている現代人のママナラナさそして途方に暮れる様とそれに伴う闇も描いている。海莉は、母が経営するアパートに壮生と同棲しているが、家庭のある鷲谷との関係でどっちつかずのままでいる。仕事も上手くいかず、鏡の中の自分に問いかける姿は、誰もが覚えのあるものだ。化粧をしても、目の下のボツボツが消えないように、どうしようもなくそこにいる自分と、関わる二人の男性との関係が見えてくる過程も丁寧に描かれている。誰かに必要とされているかどうかは、現代人の多くが求めつつ、かなえきれずにもがいている。その切ない気持ちを、何とかしようとあがく姿を暖かい眼差しで応援してくれている。
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