2021-03-17 小柴垣さん 千葉県 今は引退しましたが高等学校で古典を教えていました。林望先生が仰るような退屈な語釈中心の授業でなかったかと教壇に立っていた日々が反省されます。さて、この本を読み始めるや、あっという間に読了してしまいました。何よりも、紫式部の物語の構想を中心に読み解かれたうえで、細部においても分かり易く解説がなされております。そうして人物造形においても血の通った人間であることを今の世に甦らせております。恋愛の愉悦と懊悩、死を前にした静謐さ厳粛さ、この書物が千年を超えて伝えられてきたかけがえのない私たちの財産だと納得されます。本文を読み返すことの多い老後の日々の楽しみがまた一つ増えました。リンボウ先生、ありがとうございました。
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