書評 投稿ページ
投稿閲覧
ジャンル・タイトル・著者名
小説(文庫を除く)
銀杏手ならい
著者名:西條 奈加

2021-04-30 鉄人28号さん 宮崎県
 離縁され実家に戻り、手習所「銀杏堂」を継いだ24歳の萌が、教え子とともに成長していく姿が描かれている。萌は、銀杏堂の門前に捨てられていた女の赤子を我が子として育てる。江戸時代の手習所の様子がよく分かる。そこには現在、見失われがちな大切な教育の要素があるように思えた。「嫌がることを我慢させ耐える力を身につけること」「子供というものはすべからく何らかの才に恵まれている」などの視点は今も昔も共通した教育の要諦である。
 強い使命感と子ども達への深い愛情を持って教育に当たる萌も、大らかなキャラで子供の個性に焦点を当ててそれを伸ばす教育をする椎葉哲二。2人とも確固たる信念を持った素晴らしい教師である。

戻る