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「夫婦」という幻想
著者名:斎藤 学

2009-12-22 fumiさん 東京都
 うつ状態から脳梗塞発症、人格変化、刃物DVなどを経て7年前に夫と死別しました。 以後「墓守嫁」として二世帯住宅に住んでいますが、役割が苦しくて昨年秋から婚外の関係(週末のみ事実婚)を持っています。 子供3人のうち二人までが成人しました。自分はフルタイム勤務しているし、相手は何でも自分でできる人です。最終章で斉藤氏が書いておられるとおり、「結婚」というCommittmentを結ぶなら「最終的にこの人だけが自分のことを本当に心配してくれる家族なのだ」という一文が鍵です。 日常生活に埋没し安閑としてしまうと見えなくなってしまうことだと思いました。著者のフレキシブルでボーダーレスな見識の面目躍如な一冊でした。

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