2021-08-16 仮面の男さん 東京都 本当の「孤独」を知る主人公、二十歳にして天涯孤独の柏木聖輔の成長譚であり、東京で再会した高校の同級生・青葉との純愛、砂町銀座商店街の惣菜屋「おかずの田野倉」との不思議な縁、人間模様を鮮やかに描くヒューマンストーリー。
南砂町、銀座、日本橋、と東京の地名から新習志野、津田沼という千葉の地名、主人公の出身地鳥取にまで至って、哀愁を含んだリアルの描写が臨場感を生んでおり、何が起こるかわからないこの世の中だからこそ、今大切にすべきものは何か、と考えせられる。
誠実な主人公・聖輔を中心としながら、幾人ものキャラクターすべてこの小説には不可欠で、この題名の「ひと」はすべてを指すのだと考える。それぞれの登場人物から学ぶべきことがある。教訓含みの小説。勉強になる本。
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