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新書
不安の哲学
著者名:岸見 一郎

2021-09-11 しょーごさん 大阪府
本書は、不安の正体は何であるか、また人生で遭遇するあらゆる不安と向き合っていくために必要な思想を採用し、不安に囚われずに勇気を持って生きていく力を提示してくれる。実際、今日は新型のウイルスが流行し、私たち人類はウイルスを知ることはできず、ウイルスについて語るだけしかできないが故に不安になることが多いように感じられる。しかし、それが本書を出版するトリガーとなったのではないだろうか。少し話がずれるのだが、私は本書に登場する、トロイメル(夢見る人)という言葉に非常に影響を受けた。私は今年から社会人になったのだが、本当は大学院に行きたかったという私の心の声を押し殺して社会人の道を選んだ。そして、本書と出会う前は、これでいいんだと無理に納得しようとしていたが、本書を読み、このまま心の声を押し殺すのは嫌である!と感じ、トロイメルとして生きてみようと思い、もう一度大学院の勉強を始めた。岸見一郎先生には、心の声を蘇らせていただき感謝しています。

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