2022-02-02 anonさん 東京都 朝井まかてさんは、これまで植物に関わる人々の作品を多く発表されていますが、本書はその最高峰だと思いました。
主人公の牧野富太郎は明治、大正、昭和を生き、日本の植物学の基礎を築き、その発展を牽引した学者であり、自覚のない奇人変人として生きた。その生涯を支えた妻、壽衛、前妻、猶、他多くの人々や時代背景、生誕地高知を始め採取に訪れた土地や31ヶ所の都内の居住地、帝国大学を頂点とする日本の教育機構など、そのどこに視点を置いても、切り口を置いても崩れない、徹底した調査に裏付けられて堅固な高層ビルのように作られた作品です。
朝井まかてさんの作品を読むたびに、自分の目で確かめに出掛けたくなる場所、今回は高知県の牧野植物園、小石川植物園でした。
次回作で光が当たる人はだれ?楽しみにしています。
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