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文芸書(文庫を除く)
ほかならぬ人へ
著者名:白石一文

2010-01-17 月のうさぎさん 岡山県
同期で入社し4年を一番身近な同僚として過し、5年目の春、彼の転勤をきっかけに付合い始め、翌年の春結婚、その年の暮娘が誕生した。結婚後、義母、義妹との関係が上手くいかず、血尿がでるまで頑張ったがやはり、やさしい兄ちゃんを独り占めしている憎い嫁のままで、二人目の子供を流産し、愛してるけど主人と別れて、主人を義母と義妹の元へ返えそうと真剣に考えていたら、主人に癌がみつかり、3年6カ月後に主人は亡くなった。憎しみからは何も生まれない。大きな代償を払った。私と結婚しなかったら主人は病気にならなかったと思う。なのに私でよかった、私じゃないとだめだった、と言って死んでいった。私は今でも懺悔と後悔の中を生きている。私と娘の幸せをただ願うと言った彼は死してなお誠実なままなのに、私はまた誰かを好きになったりしている。彼の「ほかならぬ人」である資格があるのか。彼がいたのにまた「ほかならぬ人」を求めている自分がここにいる。考えがまとまらない。

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