2022-10-04 上村正明さん 埼玉県 生身の人間の営為を理解し、評価するためには、プライバシーへの配慮や相対化するための時間が必要となり、障害となる。これを乗り越えることのできる歴史の助けが欠かせない。
本書は、①人間を、大脳を肥大させた生き物として丸裸にし、②その営為を、歴史という時間軸に、空間的な広がりをも加えた「四次元世界」に引きずり出し、③「建て前」にからめとられてきた従来の歴史の見方に、「本音」という見方を加えるよう主張し、④そうした独自の「歴史のミカタ」によって生身の人間の営為を余すところなく暴いている。
かくして、「歴史のミカタ」は、「生身の人間のミカタ」ともなっている。
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