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 | 文芸書(文庫を除く) 三十の反撃 著者名:ソン・ウォンピョン/矢島暁子 | 
 | 2022-11-07 水月さん 愛媛県 韓国の若者は、日本以上に競争にさらされていると聞く。しかし、閉塞感は共通していると感じる。「昔の若者」である私の青春時代も、『不確実性の時代』なんていうタイトルの本が流行したっけ。還暦を過ぎても、ちっとも知恵が蓄積されない残念な自分だけど、一つだけわかったことがある。「先のことはわからない。」ということだ。宙ぶらりんのよるべなさに耐え、それでも自分を諦めず、「決まった椅子のない場所」を心に持つことができたら、それだけでいいのだ。
『三十の反撃』の中では、皆に嫌われ退職したキム部長に共感してしまった。誰にでも若い時、理想に燃えていた時があるのかもしれない。部下の失敗の責任を問われ左遷されたとは、意外!作者の白黒つけない懐の深さを感じた。
次回作も楽しみだ。
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