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マルクス・アウレリウス「自省録」を読む
著者名:岸見 一郎

2023-03-21 じゅんさん 奈良県
昔『自省録』の訳書を読んだことがありストア哲学には興味があった。書店で本書を見つけた時、そのことを思い出し手に取った。本書は『自省録』の解説だけにとどまらず、アウレリウスの考えとは異なる著者の考えも記されていて面白い。現状を追認するだけと受け取られかねないアウレリウスの考えに対し、できることとできないことをしっかり見極めたうえで自分にできることは結果を恐れず一生懸命すべきである、と著者の考えが本書で示されている。自分を省みると、仕事で必要な情報や知識をなかなか覚えることができず、それは年齢のせいで記憶力が衰えているからだと思ってしまう時がある。本書はそんな私を励ましてくれる本だと思った。

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