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どうする財源 貨幣論で読み解く税と財政の仕組み
著者名:中野剛志

2023-04-09 青磁 憂さん 茨城県
以前からメディアの論調は、「後世に負担を残す赤字国債に反対」というものでしたが、MMTが話題に上るようになって、寧ろ一層その誤解(国債をいくら出しても良い等)の方が強く扱われることになった。結果、益々財務省の意向を代弁するような状況です。その背景は何かなあと疑問だったところに、本書が答えてくれました。
つまり、『朝日新聞が国債の発行に反対している理由は、財政が破綻するか・しないか、日本経済に悪影響を与えるか・与えないか、ではない』『国債の発行は悲惨な戦争への道を開くから、反対している』。それも誤解からくるものです。
自民党の「責任ある積極財政を推進する議員連盟」にて模索している種々の論議の回答として模範書と言えるものです。

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