2010-02-03 白石 哲也さん 千葉県 この本を読んで、いかにも親鸞上人らしい考え方に触れた気がしました。仏に身を委ねる本当の信心さえ持てば、形式的な事は何も関係ない。だから厳しい戒律など必要なく、一見誰でも簡単に出来そうに感じるが、この本当の信心を持つ事が意外に難しいのでは?と思いました。人間、自分ではそのつもりでも心のどこかに邪心が息づいているものです。信じる事で何かご利益を期待したり、悪人と自覚しても、信じる心を持つ自分は清く美しい人間だとどこかでうぬぼれてしまったりとか。それに、救われるのは死んでからの極楽浄土で、この世ではない。だから、この世で御利益と言えば信ずる事で心が救われる事だけだと思います。それ以上に何かを期待すべきではないし、念仏は本来それらに対する感謝の表現だと思います。でも普通は、なかなかそう思える様にはなれないので、本当の信心を持つのは難しいのだと思いました。
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