2023-08-22 大澤博さん 東京都 日本人のなかにもある「アイヒマン的なまじめさ」というのは、正に私のある時点までの会社生活に当て嵌まると思います。
私は1980年に社会人をスタートしました。当時はサ-ビス残業するのは当たり前で、管理部門に配属され、パソコンが普及していない時代のため、月次決算を行うために手書きの原価元帳や何千点もある部品の受払簿の記帳と電卓による計算に毎日夜10時ごろまで仕事に明け暮れていました。しかもほとんど残業は付けられず、週休2日制にも関わらず、土曜日出勤も当たり前でたまに土曜日に休むと怒られる始末でした。正にコンプライアンス違反を組織的に行なっていました。
その後、会社の当該部門の私が入社する以前から暗黙の方針であった官需に関する重大なコンプライアンス違反となる業務に邁進して、問題業務を一人で抱え込み、結局懲戒処分を受けました。
私はこの件で業務に関する全責任を負いましたが、それは上司の命令に従ったためではなく、部門の暗黙の方針を理解して、問題が発覚しないように、自らの真面目さで夜遅くまで頑張った結果であったからです。
アイヒマンと違うところは、責任は命令した上層部にあるという考えは毛頭なく、真面目さからか、自ら責任を認めたことです。
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