2024-02-24 あひるフロストさん 岩手県 辞書みたいな分厚さが何十冊と並びとっつきにくかった古典から、BL要素を読み解くのは荒業かと思いきや、作品を引用しつつどこがBLかが噛み砕いて説明なされている。最初こそ昔の言葉遣いを目で追いながら理解するのは大変だが、読むうちに慣れてきて頁をめくる手が止まらない。「東海道中膝栗毛」や「源氏物語」などなど、お堅い話なのかなと授業以外では触れなかったが、独語はどこが該当のBL要素かなと探したくてうずうずしている。衆道についてもどうしてそうなっていったか、平安の女中心家族がどう男尊女卑へ移行していったかも読み取れる。古典が好きでたまらない著者だからこそのBLから見た日本は興味深く、何だ昔の人もBL漫画に萌えている現代人と対してしていること変わらないじゃないと共感を覚える。他にどんな本を読めばより日本史からBLを読み取れるとも解説してあるので、BLから始まってきっと全部読んだら(多少の偏りはありそうだけど)歴史オタク確定である。露骨なエロスでははなく、読み取ることでエロスを感じとる古文の物語萌え設定萌えなどまで取得できるオススメの作品だ。
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