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芸術とは何か
著者名:千住 博

2024-08-29 すぅさん 栃木県
人間に対しての向き合い方を学んだ本だった。私自身、絵を描く人間として行き詰まっていた。この本を読み、印象的だった「銃やナイフを待つか、理由がありそれを手にするか」の例え。自分が何を描きたいのか明確にないまま、世の中に流れるありとあらゆる技法に手が回らず混乱していたと気づいた。自分自身が何が描きたいのか、いつモチーフが転がってくるのか分からない。正にだ。
絵を描く事は、人生全てを使って、それを活用し表現できる。それが楽しくて始めたはずだったのに、自分で自分が「これをしなければ!」と苦しくしてしまっていた。「絵を描かねば」「上手くならねば」と人との関わりよりも制作!となっていたが、そもそも人と関わる事が「描きたい、表現したい」に繋がる。それに気付かされた。「芸術とは何か」タイトル回収の千住さんの思いに胸が熱くなる。
私達人間をという尊い存在を愛し時には面白がって生きていきたい。

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