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新書
最後の参謀総長 梅津美治郎
著者名:岩井 秀一郎

2024-10-13 万年一等兵さん 北海道
梅津美治郎は、華々しい戦功を挙げたわけでも有名な逸話があるわけでもなく、一般に取り上げられることも少ないため、評伝としては初めて読んだ人物だったが、じつに立派な人であったと感じた。
軍人の本分を弁え政治的な言動をすることなく、国家のために最善を尽くす姿勢。二・二六事件やノモンハン事件、最後は戦争終結と、見事な後始末を見せた手腕が丹念に描かれている。ともすれば暴走しがちな関東軍を抑え込んだこと、人道的に不可と細菌戦を許可しなかった見識など、謹厳で高潔な人柄も知ることができた。
本書を読み進めるうち、後半の主要登場人物である阿南惟幾大将についての興味が増してきたため、ぜひ岩井氏の筆による阿南惟幾伝を読んでみたいと強く感じた。

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