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 | 文芸書(文庫を除く) マッドのイカれた青春 著者名:実石沙枝子 | 
 | 2025-11-11 S・Yukikoさん 岡山県 あの頃のわたしたちは、わけもなく自意識過剰で、謎の自信に満ち溢れていた。自分は最強だと信じて疑わなかった。
マッドは確かにイカれてるけど、誰しもこの物語のどこかに、自分と重なる言葉を見つけてハッとするに違いない。キラキラ輝いて見えた人気者のあの子も、苦しみや悲しみを抱えて必死に孤独と闘っていたのだと今更ながら同情する。おかげで、輝きとは無縁だった自分が抱いていた、どろどろモヤモヤした羨望の想いを、心の奥底からかき集めて綺麗な箱にしまうことができた。
17歳を中心とした高校時代がなぜあんなに特別だったのかはわからないけれど、自身は輝かずとも、記憶の中の高校生活は今もキラキラしてパチパチと音を弾かせている。
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