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「世界遺産」の真実
著者名:佐滝剛弘

2010-04-19 青木さん 大分県
新聞広告の旅行欄などで、これまで何気なく見ていた「世界遺産」。それに惹かれてツアーに参加したこともありました。しかしその認定がどこで、どういう基準や過程で行われているのか、考えたこともありませんでした。本書は基準や過程など歴史性を含め、分かりやすく解説してくれ、まるで小説を読むように堪能させてくれました。認定された世界遺産に取り消しがあるなんて驚きでした。また、登録されればそれが終わりではなく、後世に伝える責務の始まりなのですね。本書の後半にある「世界遺産はすべからく危機遺産」には考えさせられてしまいました。旅行好きな私はこれからも世界遺産に接する機会があると思いますが、見方や考え方はこれまでとは大きく違うものになっていると思います。本書に出会ってとってもよかったと思っています。

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