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祥伝社文庫
龍馬の黒幕
著者名:加治将一

2010-04-25 臼田 宏さん 長野県
龍馬のみならず下級武士層が、当時の封建社会の中で如何にして発言権を得たのか? 高校生の頃に歴史に興味を持って以来の疑問でした。脱藩から暗殺に至るまで、龍馬の生き様は謎や隠し事だらけという思いが胸に痞えていましたが、この本がその痞えを取り除いてくれました。歴史とは、多くして事実をねじ曲げて伝承されています。時の権力者にとって「目の上のたんこぶ」的な存在のものは特にその傾向が強いと思います。加治先生の目線は、真実を論理的に検証し、その基礎工事の上に推論を唱えていることに大きな特長があり、従来の歴史書とは明らかに一線を画しています。読み終えた今、胸のすく思いがしております。維新が更に興味深いものとなりました。

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