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一般書籍(小説を除く)
ファーストクラスに乗る人のシンプルな習慣
著者名:美月あきこ

2010-05-08 毛 勝雄さん 千葉県
参考になるところもあるが、全体としてCA内幕ものの域を出ていない。理由を以下述べる。
①他の書評子も指摘しているが、「F乗客=ビジネスエリート=3%の富裕層」という著者の認識は浅薄。富裕な起業家って、本当にビジネスエリートですか?立ち上げた事業が儲かっている間だけではないのか?その後もFに乗り続けているか?また、日本では、サラリーマン経営者=ビジネスエリート=富裕層とは限らない。彼らの何人がトップ退任後もFで旅行している?
②Cクラス搭乗者に対する姿勢が、偏向しており経済合理性に欠ける。一機9人しかいないF席搭乗者への思い入れと、40前後あるC席の搭乗者。航空会社への貢献はどちらが大きいのか?航空会社を食わせているのはCクラス有料乗客であることは周知の事実。
③アップグレード者に対する視線に至っては無礼の域に近い。そもそも、なぜアップグレードできたのか?その航空会社の便を利用したからマイルやポイントが貯まったのではないのか?売上貢献額では、年1〜2回Fを利用する乗客より多い人もいるのではないか?陸マイラーによるアップグレードは、航空会社自身による商業判断の結果であり、その乗客の態度・品性を云々する権利は、社員であるCAにはない。
④筆者は会社社長職にあり、上場企業取締役も兼務しているが、年間8回前後の海外出張にはCを利用する。アップグレードも頻繁に行う。F正規航空券を買うくらいなら、その経費で社員1〜2人分の出張をCにさせる。その方が業務効率が良くなり、社員のモラールも向上し、会社全体として生産性が上がる。経営者の仕事って、会社業績を上げることではないのでしょうか?航空機は移動手段にすぎない。フルフラットで熟睡できさえすればよい。食事もワインも、欧州に着いてから好きなものを好きなだけ飲み食いできるから、機内食はどうでもいい。何度も海外出張しているから、特にCAに期待するサービスもない。言葉に不自由しないからCAが日本人である必要すらない。当然、秘書もカバン持ちも連れていかない。さてさて、本当のビジネスエリートって、どっちなのでしょうね?

[編集部からのコメント]
こんにちは。
感想の書き込み、ありがとうございます。
非常に丁寧に書き込んでいただき、恐縮です。
現在、美月先生と進めております第2作の参考にさせていただきます。
今後も、祥伝社の出版物をよろしくお願いします。
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