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文芸書(文庫を除く)
陽気なギャングの日常と襲撃
著者名:伊坂幸太郎

2010-05-11 りゅうたろうさん 千葉県
 久々にすらすらと読めた小説だったと思います。伊坂幸太郎さんの小説は初めてでしたが、なじみがはやく、展開がどうなるのかな、と予想しているうちにいつのまにかストーリーにのめりこんでいました。私は本を見たとき、結局は内容が大事なんですが、購入動機や読書意欲というのは表紙だったりします。そんな中「陽気なギャングが地球を回す」という題名から、今となってはわかりますが、当初はどういう内容かわからずに興味をひかれ、また表紙の画像からは私の読みたい内容なのだろうか、と思わせるような外観でしたが、いざ読んでみれば展開に応じてはいってゆける内容で良かったです。フラグ立てというものがきっちりされている作品だと思いました。矛盾がないように伏線がしかれていて、でもそれがこうなるんだろうな、という予想をしてしまってそれが的中してしまうと驚きが半減してしまうように思いました。あたると得意な顔になったりもするんですけどね・・。”ロマンはどこだ。”という響野のの言葉にあこがれというか、わくわくさせるというか、そういうニュアンスがふくまれていたところなど、とても気に入りました。小説のあとがきのほうに感想用紙みたいなページがあり、それを見たので今回HPを検索して書くまでに至りました。こういう配慮は大事だと思います。

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