2010-09-07 コゼットさん 群馬県 上司の命令で離島にたどり着いた主人公が、ある力によって吸い寄せられ、島のために奮闘する。
島の現実と、そこに存在するパワーがうまく噛み合わさり、懐かしく、暖かく、人情に厚く、爽やかなファンタジー。
この本を読み始めて頭に浮かんだのが、奥田英朗の「サウスバウンド」だった。沖縄の島に移住する家族と島の人たちのあったかさが妙に印象に残っている。
このストーリーでも、風景の美しさは言うまでもないが、島民のあったかさや懐かしさがすごく心地よく、タイムトリップしたような感覚に陥った。
小説の中で行ってみたい島をあげるとしたらトップになるだろう。
高齢化の波が押し寄せる島なので、普段はのんびり生活をしているが、いざとなったら、団結の姿勢を構え、正しいと思えば島民でなくとも快く受け入れ応援する姿勢に胸打たれる。
そして、ここに登場するお年寄りたち、ひとりひとりが主人公のように書かれているところがいい。
主人公の島に対する熱い思いと、おたわに恋する気持ちが爽やかで、
思わずドラマになったら翔一は誰が、おたわは誰が?適任だろうと考えてしまった。
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