2010-10-12 大澤広江さん 東京都 私は、家にテレビを置かない、ラジオを聴く生活をしている。
この小説を読み進むにつれ、私もパーソナリティ奥田のひとりのリスナーになっていた。自殺予告者から何も音信が無い中盤、同じような場面や言葉の繰り返しには少し退屈にもなったが、リスナーとしては進展がやはり気がかりだった。奥田の関西弁のテンポも軽快で心地良かった。予告者に対して、奥田は冷たく言い放ってるようにも聴こえるが、私にはそうは思えず、彼に好感を持った。
夕方から翌朝までの短い時間に、ひとつのドラマが生まれ、人生があった。
予告者の意外性にも作者の思慮深さがうかがえる。
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