絵てがみブック

1998年3月発行の記念すべき第一作。手紙というテーマは、編集さんが提案してくれました。26歳、同い年でお互いはじめての本作り、ふたりで作った印象が強いです。とにかく無我夢中で、思い出すと甘酸っぱい。あまりの乙女っぷりに、なんだか違う人みたいだなぁ。

お散歩ブック

1999年4月発行。今も得意とする”散歩”について、いろんな角度から描きました。2冊目ということもあって、テーマも内容も、自分らしく作ることができた手ごたえがありました。一生懸命、楽しそうに描いてるなぁと、今の自分に喝を入れる原点的作品。

ベトナムで見つけた

2000年4月発行。当時雑貨店をやっていた友達と、買い付けをしながらひと月ほどかけてベトナムを縦断。これまでの旅で一番現地の人と交流して、笑ったり困ったり大忙し。間違いなく人生でおもしろかった、おいしかった旅の第一位。

わたしの日曜日

2001年1月発行。お散歩同様、興味のあることを編集さんと話しながらテーマを決定。激しく働いていた時期で、本作りを理由に遊びに行きたかったのが動機。このころこけしに夢中で、ちょこちょこと登場。『絵てがみ』『お散歩』『日曜日』は思い出深い初期3部作。

旅のおみやげ図鑑

親本は2001年9月発行。絶版になっていたのが、2005年に文庫化されました。ひたすらみやげものが描いてあり、今見ると不思議な本。旅先で出あったものは空き瓶もラベルも、持ち帰られずにはいられないのは現在も同じ。

マーマリング・トーク

2002年1月発行。1994年から作りはじめた新聞の、20号までをまとめた本。縮小コピーしてのりで貼って、と手作業だから(今も)、レイアウトを組み直すのが大変! そういう作業、けっこう好きなのですが……。14年の時を経て2巻も出版。

絵てがみブック(文庫)

2002年4月発行

上海を歩こう

2002年6月発行。高校の同級生と、編集者と書き手として再会。3冊続いた旅手帖シリーズの第1弾は、憧れの中国へ。同じアジア人とは思えないほど、ストレートで感情豊かな現地の人々との交流が楽しかった! 下町と最先端、上海の二面性が好き。

お散歩ブック(文庫)

2002年9月発行

東京ホリデイ

2003年4月発行。東京のお気に入りのスポットを歩きまわって描きあげた本。六本木ヒルズもまだない東京、懐かしい原宿の同潤会アパートの話題なども。持ち歩いてもらえる、文庫版での描きおろし。

おしゃべり12ヵ月

2003年7月発行。今まであちこちの雑誌でやってきたイラストエッセイの仕事をまとめた本。はじめてのルポ連載(1997年)や初個展(1995年)の作品など、かなりぎっしりな内容。子ども向けの「今日はなんの日」カレンダーが好評で、また作ってみたい。

はじめてのハワイ

2004年7月発行。旅手帖第2弾。ベトナム、上海とアジアの旅行記が続いたので、思い切って選んだハワイ。本当にはじめてだったから賭けだったけれど、到着してすぐに大好きになりました。いるだけで心が安らぐ場所なんて、そうありません。

旅のおみやげ図鑑(文庫)

2005年2月発行

わたしの日曜日(文庫)

2005年4月発行

スクラップ帖のつくりかた

2005年10月発行。私のイラストの原点である絵日記やスクラップ、メモ、手帳などノートにスポットを当てた本。ずっと出したかったテーマのひとつで、自分の恐ろしいほどの記録魔ぶりを披露。西荻窪に引っ越したころで、ダンボールの山の中で執筆した思い出が。

えほんとさんぽ

2006年3月発行。MOEの連載をまとめた本。毎月担当編集K嬢と、絵本と絵本的な世界を求めて東へ西へ歩きまわりました。豆本やフリーペーパーを作ったり、奈良を旅したり。 口絵にはじめて絵本っぽいものを描き、そのむずかしさを痛感しました。

週末ジャパンツアー

2007年4月発行。旅手帖第3弾は国内の旅。大勢で出かけたハトヤへのプライベート旅や、念願のこけし祭り、どの旅もすごく楽しかったな。この本の製作中に父が死去。子どものころ、ひんぱんに旅に連れて行ってくれた父でした。

ひっこしました

2008年4月発行。Web連載をまとめたもの。8年ぶりの引っ越しがネタの宝庫で、記録をつけさせてもらった感じ。連載中は、玄関にタイルを貼ったりカビと格闘したり、まるでドキュメンタリーのようでした。部屋の写真も満載。

よくばりな毎日

2008年7月発行。シティリビング紙での連載をまとめたもの。2週間に一度の日々のつぶやき。装丁以外は自分でデザインしていたのを、初めてすべてプロの方におまかせした本。静かなたたずまいに仕上がって、とても気に入っています。

ちいちゃんのたからもの

2008年10月発行。はじめての絵本。描いたのは2007年秋。絵本作りに畏怖の念すら抱いているので、緊張しました。いろんなものを集めている姉や兄に憧れていた気持ちが、創作のもと(実際はお茶漬けのおまけの浮世絵カードや切手など、地味なものだったけど)。

えほんとあそぼう

2008年12月発行。MOEの連載をまとめた本の2冊目。前回はお店取材が多かったけど、今回はどいかやさんちの猫と遊んだり、手芸をしたりパンを作ったり……おもしろいことをたくさんやりました。京都や北欧(描きおろしもあり)、旅のお話もたっぷり。

あかずきん

2009年3月発行。1冊目の絵本でお話を考えるのに苦しんだので、ただひたすらに"かわいい世界" を描くことに没頭したかった。そしてファンタジーを描くことへの照れがあり、奇想天外な「あかずきん」でその入門をしたかったのです。 パッチワークに民族衣装、森の花や動物……描いてて楽しかった!

わたしのすきなもの

2009年8月発行。「よくばりな毎日」の続編。シティリビングでのコラム連載も、はじまってから早5年。2週間に一度の日記のようなもので、内容が日常のつれづれ話だけに、前回も今回もタイトルづけに苦心しました。ずばり、「わたしのすきなもの」のおはなしが満載です。

12ヵ月のクロゼット

2010年10月発行。「ファッション」―思いがけず、素の自分が見えてしまうテーマでした。買い物の仕方、物との向き合い方……。はずかしい部分もカミングアウトしつつ、やっぱり買い物もおしゃれするのも大好き! ということをしみじみ感じました。

りらのひみつのへや

2010年10月発行。『ちいちゃん』に続き、幼いころの"個室"への憧れから生まれた絵本。らくがき帳を見ると、幼少期は自分の夢のお部屋の絵ばかり描いていました。りらの住む団地は、小中高と暮らした社宅がモデル。

道草びより

2011年7月発行。「シティリビング」誌の連載「つれづれダイアリー」の書籍化第3弾。旅にビールに山登り、3年間の日常のあれこれです。タイトルは、楽しいより道としんどいより道、どっちも人生の中で大事なもの……とふたつの意味を込めて。

おしゃれの教科書

2011年12月発行。学生時代からの念願だった、映画の本。20年以上あたためてきたものが、ようやく形になりました。一番映画を観ていた20代のころの鑑賞作品が多くなってしまったけど、思い入れが強いぶん、私にとって特別な一冊です。

ひっこしました(文庫)

2012年4月発行。

レンアイ滝修行

2012年11月発行。30代後半で、あわてて首をつっこんだ「婚活」の世界。滝修行だの占いだの的外れな迷走からはじまり、捨て身で体験した数々のエピソード。連載がおわるころに友人だった夫とつきあいはじめ、結婚にいたるまでの話や、結婚式の顛末も収録。

おさんぽ美術館

2013年8月発行。絵を描く仕事をしていながら、美術館に苦手意識があった私。美術館のある周辺の街も歩きまわり、得意の散歩とくっつけたら、旅気分で楽しめるようになりました。関東近郊以外にも長野、福島、愛知、関西へと足を伸ばしました。

うれしいおくりもの

2014年12月発行。出産後初の描きおろし。娘を保育園に預けていない時期で、とても時間がかかった一冊。描きおろしは大変だけど、一貫した気持ちで集中してつくれるのが醍醐味。ページによっていろんな画材やタッチで自由に描けるのも、描き下ろしならでは。

おきにいりと暮らすABC

2015年7月発行。「MOE」で続けてきた散歩連載も、娘が生まれてひとまず終了。家の中の話を中心にとりあげる連載をはじめました。散歩や旅で見つけたもの、雑貨、おしゃれ、暮らしの中のおきにいりを紹介。コレクションのしまいかたなど、私の収納法もご披露。

マーマリング・トーク おしゃべりなつぶやき

2016年2月発行。ずっと出したかったけど、なかなか手をつけられなかった『マーマリング・トーク』の第2弾。21〜41号の新聞と、サイン会などのイベントのときに作る、特典ペーパーもすべて網羅したので、前作以上の大ボリューム!

世界をたべよう! 旅ごはん

2016年10月発行。「OZ magazine」での連載をまとめた本。21歳の最初の海外旅行から、子連れの台北まで24カ国、旅とごはんにまつわる楽しい思い出をてんこもりにしました。駅弁やご当地グルメ、国内21軒のおいしい食べものの話も収録。

おやこデート

2017年6月発行。娘とのお出かけをまとめたエッセイ。1歳のおわりから3歳まで、遊園地にキャンプ、人形劇、ワークショップ、台北への親子旅まで、いろんな場所に出かけました。「自分も楽しみたい!」と、私の趣味全開の行き先も多い。

すくすくスケッチ

2017年12月発行。出産から4歳までの、娘との日々をつづったエッセイ。妊娠中から書きためた日記がもとになっています。笑ったり泣いたり、夢中で駆け抜けた赤ちゃん時代から、イヤイヤ期まっさかりの2歳までの話が中心。

結婚できるかな(文庫)

2018年6月発行。『レンアイ滝修行』の文庫版。私の婚活から結婚までを書いた内容が、伝わりにくいかな? と、文庫版はタイトルを変えてみました。娘が一番好きな本です(これ以外はあまり興味なし)。

そらはあおくて(絵本・挿絵のみ)

2018年10月発行。アメリカの児童文学作家、シャーロット・ゾロトウの日本初翻訳の絵本。訳はなかがわちひろさん。偉大な作家の作品の挿絵を手がけることにプレッシャーを感じ、大いに苦しみ、楽しみながら描きました。何度読んでも胸にせまる、母と子のすばらしい物語です。

おたのしみ歳時記

2019年11月発行。節分、七夕、ハロウィン、子どもが産まれてから、以前よりしっかり楽しむようになった季節の行事。12ヶ月のカレンダーと、四季の楽しみをつめこんだ1冊。手を抜きつつ、できる時だけ楽しもう、というゆるい歳時記です。花を存分に描けて、大満足。

ニュー東京ホリデイ

2020年10月発行。『東京ホリデイ』から16年、ようやく出せた東京さんぽの第二弾。懐かしさ漂う、大好きな158スポットを紹介。取材はコロナ禍のはじまる前に終え、本を出せたのは真っ盛りの秋。あたりまえに散歩を楽しむことができる日々の尊さを、切実に感じました。

世界をたべよう! 旅ごはん(文庫)

2021年3月発行

たのしみノートのつくりかた

2021年12月発行。しばらく品切れのままだった、2005年発行の『スクラップ帖のつくりかた』の改訂版。16年の間に結婚と出産を経て、ノートもさらに増え……大幅に再編集、加筆。自分のや、知人友人のユニークなノートを紹介した、お仕事ノートの章も書きおろしました。

さんぽ(絵本・挿絵のみ)

2022年2月発行。「はじめてうたえほん」シリーズ。みんなの大好きな歌「さんぽ」の歌詞に沿って絵をつけました。作詞は『ぐりとぐら』などでおなじみの中川李枝子さん。緊張したけれど、春の日ざしを思いながらうきうきと描きあげました。

すてきなおみせの包装紙レターブック(監修)

2022年6月発行。はじめて"監修"を担当。全国64店舗の名店の美しい包装紙を集め、レターペーパーに仕立てた本。切り離して使えます。企画は編集さんで、私はお店を選び、裏面の罫線にイラストを添えました。私のオリジナルペーパーもおまけについています。

きもちを贈る 作って楽しいもらってうれしいカードとラッピング

2022年12月発行。プレゼントを自分で包み、手作りのカードを添えたいから、贈り物をしているのかも。本書では趣味やワークショップで培ってきた、簡単に心を込められるカード作りのノウハウをご紹介。プレゼント作りの楽しさを、ぜひ味わっていただきたいです。

すきなもの たのしいことAtoZ

2023年10月刊行。80年代から90年代初めまでのカルチャーは、私の原点。古着、マンガ、好きだった雑貨屋さん、少女雑誌、音楽……東京に引っ越してきた10歳から、イラストレーターとしてデビューする22歳までの〝あのころ〟に、夢中になったすきなもの、たのしいこと、憧れをぎゅっと詰め込みました。巻末には恩師安西水丸先生追悼展示に寄せた「A to Z」も収録。