ISBN978-4-396-32514-5
定価:本体648円+税
「あなたが私の息子を殺したのよ!」山倉史郎は狂乱する冨沢路子の前に絶句した。それは悲劇的な誤認誘拐だった。犯人は山倉の子と誤って、同級生の路子の子を拉致したらしい。しかも身代金授受に山倉は失敗、少年は骸となって発見されたのだった。鬼畜の仕業は誰が、なぜ?やがて浮かんだ男には鉄壁のアリバイがあった。名探偵法月綸太郎と共にいたというのだ……。
1964年松江市生まれ。京都大学法学部卒。在学中は推理小説研究会に所属し、 88年に『密閉教室』でデビュー。2002年「都市伝説パズル」で日本推理作家協会賞短編部門、 05年『生首に聞いてみろ』で本格ミステリ大賞を受賞した。
物語の主人公は、きみだ――。 二人称で描かれる衝撃の結末!
磨きぬかれた宝石のような謎、謎、謎。 著者の魅力満載のコレクション!