ひと 小野寺史宜

定価:本体1500円+税
ISBNコード:9784396635428

2019年本屋大賞ノミネート!この本に出会えて本当によかった。

共感と絶賛の声、続々

激しく胸を打つ、青さ弾(はじ)ける傑作青春小説!

たった一人になった。
でも、ひとりきりじゃなかった。
両親を亡くし、大学をやめた20歳の秋。
見えなくなった未来に光が射(さ)したのは、
コロッケを1個、譲(ゆず)った時だった―――。

あらすじ

母の故郷の鳥取で店を開くも失敗、
交通事故死した調理師だった父。
女手ひとつ、学食で働きながら一人っ子の僕を
東京の私大に進ませてくれた母。
──その母が急死した。

柏木聖輔かしわぎせいすけは二十歳の秋、たった一人になった。
全財産は百五十万円、奨学金を返せる自信はなく、
大学は中退。
仕事を探さなければと思いつつ、動き出せない日々が続いた。

そんなある日の午後、空腹に負けて吸い寄せられた
商店街の惣菜そうざい屋で、買おうとしていた最後に残った
五十円のコロッケを見知らぬおばあさんにゆずった。
それが運命を変えるとも知らずに……。

本屋大賞とは…?

書店員の投票だけで
選ばれる賞です。

「本屋大賞」は、新刊書の書店(オンライン書店も含みます)で働く書店員の投票で決定するものです。過去一年の間、書店員自身が自分で読んで「面白かった」、「お客様にも薦めたい」、「自分の店で売りたい」と思った本を選び投票します。(本屋大賞ホームページより)

書店員さんからの応援の声!

この本に出会えて本当によかった。2018年私のベスト1!

(水嶋書房 くずは駅店 枡田愛さん)

とにかく言葉を失うほど素晴らしい。これほど爽やかな読後感は一体いつ以来だろう

(三省堂書店 有楽町店 内田剛さん)

悲しみにくれる間もなくしっかりとした決断をして歩き出した主人公に自分も背中を押されたような気がしました。

(芳林堂書店 東長崎店 飯田和之さん)

大変に大変に大変にヨカッタです。

(丸善 津田沼店 沢田史郎さん)

ラストは涙の洪水でした。素敵な物語は、人の心を優しくして、周囲にも幸福のお裾分けをしたくなる。晴れ晴れとした読後感で余韻にひたっています。

(大垣書店 豊中緑丘店 井上哲也さん)

産んでくれたひと、育ててくれたひと、優しくしてくれたひと。 愛したひと。人生の節目に触れてくれた、すべてのひとに感謝したくなる。 青春小説の大極点!

(喜久屋書店 千葉ニュータウン店 松本大さん)

まっすぐな青年の心に触れる度に、大きく感情を揺さぶられる。 真に迫るものがある作品。

(文教堂書店 青戸店 青柳将人さん)

ひとはひとによって育てられる。 忙しく過ぎていく毎日に、少しだけ立ち止まって読んで欲しい小説です。

(明林堂書店 大分本店 多田由美子さん)

ひとって捨てたもんじゃないよ、ひとに絶望するのは早すぎる、この作品を読んでからでも遅くない、とそんな風に思いました。

(ときわ書房 千城台店 片山恭子さん)

たとえ、ひとはひとりになっても、いつもどこからかさしのべてくれる手と、出会うことができる。ひとって、人生って、案外いいかもしれない

(有隣堂 伊勢佐木町本店 佐伯敦子さん)

若竹が真っ直ぐ伸びるように成長していく主人公の姿にすがすがしさを感じ、この上ない安心感を得た。

(ブックスオオトリ 山口華子さん)

ラスト、譲りたくないものに気付いた彼のまっすぐな言葉に胸があったかくなり涙が零れた。

(東京旭屋書店 新越谷店 猪股宏美さん)

ふとしたきっかけで出会い、結ばれていく縁がこんなにも温かいなんて。 懸命に希望を見出そうと、日々丁寧に生きていく主人公の姿に胸をうたれました。

(柳正堂書店 甲府昭和イトーヨーカドー店 山本机久美さん)

この小説には、川の流れのように、穏やかに《優しさ》が流れている。 誠実な父と誠実な母に育てられた主人公には、しっかりその《誠実さ》が流れている。 美しい人の心が胸を打つ。

(うさぎや 矢板店 山田恵理子さん)

読者からの共感の声!感動の声!

この本は僕の人生で大切で、背中を押してくれ、時には寄り添ってくれる一冊になりました。 また辛くなったら読み返したいと思います。

(広島県 Sさん)

受け入れがたい現実の中、折れることもなく、焦ることなく前に進んで生きている姿に心を打たれました。

(福島県 Pさん)

コロッケを譲ったことから、「ひと」が広がり、魂が生き返っていくようでした。

(和歌山県 Mさん)

この本があなたの味方になりますように。
何度でも音楽を聴くように、
何度でも読んでもらえたらうれしいです。

著者:小野寺おのでら史宜ふみのり

千葉県生まれ。2006年「裏へ走り蹴り込め」でオール讀物新人賞、08年「ROCKER」でポプラ社小説大賞優秀賞を受賞。著書に『ホケツ!』『家族のシナリオ』(小社刊)『みつばの郵便屋さん』『ひりつく夜の音』『近いはずの人』『リカバリー』『本日も教官なり』『それ自体が奇跡』『夜の側に立つ』などがある。

小野寺史宜の既刊本

ホケツ!

定価:本体690円+税
ISBNコード:
9784396344542

熱く、熱く胸を打つ
補欠部員の物語

サッカー部引退を間近に控えた高校三年生の宮島大地は一度も公式戦に出場したことがない。だが、母を亡くしてから同居している絹子伯母さんには「レギュラー」と嘘をついていた。最後の大会が終わったら進路を決めなければならない。悩む大地に十二年前に家を出た実父から突然、連絡があり……。家族、仲間、将来──迷いながら自分だけのポジションを探し出す物語。

家族のシナリオ

定価:本体1500円+税
ISBNコード:
9784396634995

その夜、母さんが
家族ではない男の人を
看取ると言った──

ヒッチコック好きのぼくはメガネをかけた地味な高校一年生。でも、家族はちょっと変わってる。母は元女優で、ぼくの実の父と離婚して、その弟の友さんと再婚した。妹のれなは、反抗期まっただ中で母とよく衝突してる。そんなフクザツな状況なのに、最近母がやけに家を空けるようになった。ついにれなの怒りが大爆発した夜、母は決然とぼくたちの知らない男性を看取ると宣言した。初めて見る母の顔を前に、平穏そうに見えていたわが家はガタガタと音を立てて崩れ始めた。だからぼくは、"その人"に会いに行く決意を固めたのだけれど……。

画/田中海帆