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  • 『鬼火─フランス人ふたり組の日本妖怪紀行』について

日本の精霊たち、狐やタヌキ、
その他の妖怪たちは、
田舎の道ばたや神社の陰に隠れて、
道に迷った旅人を
いたずらしてやろうと待ちかまえている。
新潟の日本海の近くに住むことになった
セシルとオリヴィエは、
そんな妖怪たちをフィルムに焼きつけるという
ちょっと変わった中古カメラを買う。
2人は妖怪たちの姿を写真に撮ろうと
追いかけるうちに、この世とあの世を行き来する
もうひとつの日本の姿を描いていく。

『鬼火
 ―フランス人ふたり組の日本妖怪紀行

ISBN 978-4-396-61623-6
定価:本体2778円+税
B5変型判

Profile

アトリエ・セントー Atelier Sento

アトリエ・セントー(銭湯)は、セシル・ブランオリヴィエ・ピシャール、この2人のアーティストによる制作グループで、日本旅行をきっかけに誕生した。
「日出ずる処」で出会った人々、描いたデッサンや撮った写真がグループ結成の契機となっている。彼らの活動は、ありふれたイメージから離れて、誰も知らない日本の姿を紹介することに向けられている。山あいに隠された村や、庶民のお祭り、あるいは忘れられた精霊たちによって形づくられる日本である。本書は、著者が新潟大学に留学したときに得た経験をもとに構想された。

セシル・ブラン Cécile Brun

1988年、フランス・リヨン生まれ。ボルドー大学と新潟大学で、日本語と日本文化を学ぶ。

オリヴィエ・ピシャール Olivier Pichard

1982年、フランス・ボルドー生まれ。ボルドー大学で美術を学ぶ。

日本語訳 駒形千夏 Chinatsu Komagata

新潟大学人文社会・教育科学系助教。大学でフランス語を教えている。著者のブランが交換留学で同大学に来たときに知り合う。

ⓒEditions Issekinicho-France-2016
Authors: Atelier Sento-Cécile Brun, Olivier Pichard
ⓒChinatsu Komagata-2017