「中学受験前日・当日の食事、服装や持ち物など気をつけたほうがいいことは?」「公文は子どもが興味を持ったときに行かせる?」「小学校入学まで英語学習にどのように取り組めばいい?」「子育てと自分の時間・自由とのバランスの取り方を教えてください」etc. ご応募いただいたお悩みの中から厳選した100のお悩みにお答えします。
県内に評判のよい塾がない場合、どう対応すればいいでしょう?
また、共働き家庭が増える風潮の中、専業主婦として自信を持つことができず、子育てに集中できません。専業主婦として自信を持って生きるためにはどのようなマインドを持てばいいのでしょう?
愛知県
えびふらいママ
20代
塾については、近くの塾で一番納得のいく塾を選ぶか、今はWEBで、有名な塾の授業も受けられるので、どちらかですね。
専業主婦としての自信についてですが、「自信がないと子育てに集中できない」というのは、勘違いされているのではないでしょうか。そもそも《専業主婦としての自信》って、何でしょう?
そんな曖昧なものに、とらわれないでください。私も、何かの自信があって、専業主婦をやってきたのではありません。今だって、「自信はありますか」と聞かれたら、答えようがなく困ってしまうでしょう。だって、《自信》なんて考えたこともないですから。
私は、目の前のことについて、《一番いい方法は何か?》を追求してきただけなんです。世の中、《絶対的な自信》なんてものはありません。自分の考えややり方を、《本当にこの方法が、一番正しいのか?》と試行錯誤しながら、前に進むだけ。今すぐに、《自信を持って生きる》などという、耳障りはいいけれどつかみどころのない《幻想》を追い求めるのはやめて、目の前の子どもをどのように育てたらいいのか、《具体的なビジョン》を持って、生きてください。
小学5年生の男の子と小学2年生の男の子の母です。幼児の頃から読み聞かせに力をいれてきましたが、低学年図書の『かいけつゾロリ』、『忍たまらんたろう』あたりから、難易度が上がりません。
『ハリーポッター』や『ぼくらの7日間戦争』など、高学年以降の図書も読んでほしいと思うのですが、本を読んでほしいと思う気持ちは、子どもへの押し付けになるのでしょうか?
愛知県
Y.M
30代
《本を読んでほしい》と思うのは、押し付けになります。本というものは、そもそも、人から強制されて読むものではありません。本人が、人生を迷った時、深く考えたい時、生きていく方向が分からなくなった時などに、自ら本を読むものなんです。もちろん娯楽のために読んだりすることもありますが、どんな場合も、「この本を読みなさい」と押し付けられたくはないですよね。
子どもさんは、『かいけつゾロリ』、『忍たま乱太郎』などが好きなのですから、《その大好き》という気持ちを大事にしてあげてください。『ハリーポッター』などは、読みたくなったら読みますから、大丈夫ですよ。
ちなみに、うちの4人の子どもたちも、たくさん読み聞かせをしたのに、特に読書好きではありません。次男は、何十回と『ハリーポッター』を読んでいましたが、ほかの3人は、ちょっと読んだだけでした。
お子さんを、今のまま見守ってあげてくださいね。お母さんも、『かいけつゾロリ』とか『忍たま乱太郎』などを読んで、その話を子どもさんたちと楽しくしてみてください。そのようなことが、子どもには大切なんです。
日本の幼稚園に入れるか、インターナショナルスクールに入れるか迷っています。
日本語の読み書きなど基礎を固める場合は、やはり日本の幼稚園のほうがいいのでしょうか。ご意見をお伺いできればと思います。
東京都
ゆずさん
30代
幼稚園の時は比較的時間があるので、英語も日本語もと、欲張ってもいいと思います。インターナショナルスクールに入れて、家では日本語の読み書きをきちんとさせたらいいのではないでしょうか。でも、中学受験を考えるのであれば、小学校は日本の小学校がいいと思います。幼稚園のみ、会話学校のつもりでインターナショナルスクールに入れて、小学校は普通の学校に入れたらいいと思います。
小学5年生の子どもの母です。これまでテストで悪い点を取っても何も言わないできました。
家でできたのと同じ問題が試験で出ても間違えたりします。本人に、「出来ていたのにね」と聞くと、「テストでは緊張してしまう」と言われました。場数を踏んだほうがよいと考え、試験の回数を増やしたりしていますが、まだ緊張してしまうようです。緊張しないように準備をしっかりさせても、始まる前からドキドキするらしいのです。
私の導き方が間違っているのでしょうか。
大阪府
HNさん
40代
これは、お母さんの導き方が間違えています。場数を踏ませるために、試験の回数を増やすのは、全くの間違い。緊張させる回数を増やしているだけです。
場数を踏ませるというのは、家で問題を何度もしっかり、理解するまでやらせるということです。《緊張させないように、準備をしっかりさせる》というのも、間違い。《準備》は、緊張といった精神的なもののためにするのではありません。精神的なことがらは、いくら、どのような準備をしても解決できるものではありません。心の問題なのだから、準備のしようがないのです。
テストや試験の《準備》というのは、問題が解けるようにすること。それだけです。ですから解けない問題を、子どもに《分かったふりをさせない、分かった気にさせない》ように、指導することが重要なのです。
どうすればいいかといえば、似たような問題をあちこちから集めて、いろんなアプローチで、解かせるのです。手間はかかりますが、これが一番早道で確実な方法です。
始まる前にドキドキするのは、精神的な問題ではなく、その科目の問題の演習がただ単に足りないだけです。それから、子どもに「あなたは、ドキドキしやすい」とか、「あがり症なのよね」などと、決して言わないようにしてください。子どもは暗示にかかりやすいので、言葉には要注意です。子どもには、「大丈夫、解ける問題だけ解いてきたらいいから」「分からない問題は、誰にでもあるから、分からなかったら飛ばしたらいいのよ」と声をかけ、リラックスさせてあげてくださいね。
佐藤ママ、今日本では沢山の子どもが虐待に合っています。虐待は絶対にしてはいけないことですが、共働きをしている家庭も多く、仕事と家事の両立に悩んだり、ワンオペ育児でストレスがたまったりと、子育て中の親は色んなことで疲れています。
心にゆとりがないと、言うことをきかない子どもに対して声を荒げてしまったり、躾のつもりがエスカレートして折檻につながってしまったりとうこともあると思います。
どんな親も子どもに対する愛情は強く持っていると思いますが、自分自身がギリギリの状態のとき、親はどうやって子どもに愛情を注いでいけばよいのでしょうか?
東京都
ゆいままさん
30代
虐待の報道には、本当に心が痛みます。その背景に、共働き、ワンオペ育児という問題があることも理解しています。でも、「疲れている」とか「親の精神状態がギリギリ」といった言葉は、ただの覚悟の足りない幼稚な親のたわごとです。
子どもは自分のこと以外何もできません。親となったからには、子どものことまでしなければいけないのですから、疲れるのは当たり前のこと。人間が一人増えているので、何かしら問題が生じるのも当たり前です。太古の昔から、人間の育児というのはそういうものなのです。厳しいと思うでしょうけれど、そんなことは産む前から分かりきっていたことですよね。
《自分自身がギリギリであったりする中で、どうやって子どもに愛情を注いでいけば?》と問うこと自体、大人として未熟ですし、甘いと思います。
《自分自身がギリギリ》という状態は、考え方を変えたり、家事や仕事のやり方を工夫したりすることで乗り切れることではないでしょうか。子どもが生まれる前と同じ考え方ややり方で乗り切ろうとするから、解決しないのだと思います。
ともかく、どんなことがあっても、まず《子どもに愛情を》持つのが親というものです。そこは、腹をくくらないといけません。子どもを産めば、そうした愛情豊かな親に自動的になるわけではありません。"親"になるという覚悟が必要なのです。
子どもは、お母さんとお父さんを100%頼って生まれてきます。子どものその全幅の信頼に応えられる"親"になるよう、是非がんばっていただきたいと思います。
小学5年生の男の子の母です。学校から塾への移動、塾から自宅への移動時間に軽く食事をとることが多くなってきました。おにぎり、唐揚げ、ウインナーなどいろいろと準備をして送迎をされていた佐藤さんに質問です。
コンビニのおにぎりや惣菜を利用したことはありますか?
また、子どもの体調があまりよくない時や梅雨など食品が傷みやすい時期に、食べ物に関して気を付けていたことはありますか?
ウタマロさん
40代
もともとコンビニを利用する習慣がなかったので、ほとんど利用しませんでした。時間がないときに、何度かコンビニで惣菜を買ったことがありますが、コンビニの食べ物に慣れていないせいか、子ども達が全く食べなかったので、以来買うのをやめたのです。
でも、模試の会場が遠い場合、朝7時前には家を出なければならないため、パンやおにぎり、お茶に限り、コンビニで買うことはありました。
子どもの体調が悪いときは、塾も家庭学習も習い事も基本的に全てをやめて、何もさせずに家で寝かせました。そして無理に食べさせず、水分を補給することのみ気を遣いました。
食品が傷みやすい梅雨の時期は、なるべく作りたてを食べさせるようにしました。おにぎりは、その場で食べさせるときは手で握りましたが、それ以外のときは、梅雨の時期に限らず、必ずラップを使って握りました。
また、爪を伸ばさない、結婚指輪などのアクセサリーははずすというように衛生管理も徹底しました。指輪と指の間は思った以上に不潔です。私は今でも結婚指輪は身につけず、引き出しにしまってあります。
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