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2007年 2月刊・3月刊5月刊7月刊

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長編ミステリー 書下ろし
警官倶楽部
大倉崇裕
ISBN978-4-396-20824-0
鑑識、盗聴、銃撃戦…
スーパーオタク集団奮闘す!
「痛快なクライム・コメディ。熱い刺激に身悶(みもだ)えせよ!」
――ミステリ書評家・村上貴史

二人の制服警官が悪徳宗教団体の裏金運搬車を襲撃! しかし、彼らは本物の警官ではなかった。鑑識、盗聴、銃撃など、本職顔負けの技を持つ警察愛好家サークルの一員だったのだ。ただ警察が好きなだけの善良なオタクたちがなぜ強盗を!? 現金奪取は成功するが、直後に仲間の息子が誘拐される。カルト教団の逆襲と闇金組織の暗躍、そして謎の誘拐犯……。事態は混迷を深め、騒動は思惑を超えて拡大した! 本格ミステリ界注目の気鋭が描くノンストップ・エンターテインメント快作誕生!

<本格ミステリの「巧(たく)み」とマニアの融合
ミステリ書評家・村上貴史(むらかみたかし)>
警官倶楽部――奴等は単なるコスプレ野郎ではない。鑑識、尾行、銃撃戦など、各分野の達人からなるスーパー素人(しろうと)集団なのだ。
警官倶楽部による悪徳宗教団体からの現金奪取を契機に、事件が事件を呼び、闘(たたか)うべき相手は次々に増え、倶楽部も続々と専門家を投入し、騒動は雪だるま式に膨(ふく)れあがる……。本書は、自らもコロンボや怪獣のマニアとしてその心理を十二分に理解する大倉崇裕(おおくらたかひろ)が、本格ミステリ作家ならではの巧(たく)みな手綱(たづな)さばきで個性的な面々を突っ走らせたスピーディーで愉快で痛快なクライム・コメディだ。マニアが放つ熱い刺激に身悶(みもだ)えせよ!

【著者紹介】
1968年、京都府生まれ。学習院大学法学部卒。'98年「ツール&ストール」で第20回小説推理新人賞を受賞。2001年に発表した本格ミステリ『三人目の幽霊』が各種ベスト10でランクインして一躍話題に。近著には『丑三(うしみ)つ時(どき)から夜明けまで』『福家警部補の挨拶』などがある。


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長編歴史スペクタクル
天竺(てんじく)熱風録
田中芳樹
ISBN978-4-396-20825-7
遙か異境で、大軍勢を撃破! その智略にインドが震え懼(おそ)れた
知られざる唐(とう)の英雄・王玄策(おうげんさく)!
世界史に燦然(さんぜん)とかがやく偉業
驚異的史実にもとづく超娯楽エンターテインメント

天竺(てんじく)の名君・戒日王(かいじつおう)が急逝(きゅうせい)!? 玄奘三蔵法師(げんじょうさんぞうほうし)は不吉な夢を見た。折しも、大宗(たいそう)皇帝の命を受け、文官・王玄策(おうげんさく)率(ひき)いる使節団が天竺へ向け出発した。行く手には天空にそそり立つヒマラヤ!
難路悪路を踏破し、目的地マカダ国にたどり着く一行。だがそこは、悪政を敷く新しい王によって支配されていた。三蔵法師の夢は正夢(まさゆめ)だったのだ。簒奪王(さんだつおう)を倒すべく、王玄策は囚(とら)われていた牢獄を脱獄。しかし頼るべき兵もなく、いかに強大な敵に立ち向かうのか!? 空前絶後の奇功をなした男の痛快冒険行!

<著者のことば>
こんな人物が、ほんとうにいたのか。 この作品を読んでくださった方には、そう驚歎(きょうたん)していただきたい。ほんとうにいたのである。唐(とう)の時代、一度ならず三度も中国から天竺(インド)へ往(い)って還(かえ)ってきた男が。その名は王玄策(おうげんさく)。王玄策は、孫悟空(そんごくう)でも同行していなければとうてい不可能としか思えない大事業を、現実に、彼ひとりの力でやってのけた人物なのだ。王玄策という実在の人物について、いささかなりとも知識と興味を持っていただければ、これにまさる喜びはない。

【著者紹介】
ノベルス界を代表する大ベストセラー「薬師寺涼子の怪奇事件簿」「アルスラーン戦記」シリーズがますます快調の氏は、また、『奔流(ほんりゅう)』『岳飛伝』など、雄大なスケールで描かれた中国歴史小説の書き手としても人気を誇る。1978年に第三回幻影城新人賞を受賞、以後、SFファンタジー、西洋冒険ロマンなどを続々発表する。1952年、熊本生まれ。学習院大学文学部博士課程修了。著書に『バルト海の復讐』『キング・コング』『霧の訪問者』他多数。


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本格痛快ミステリー
天才・龍之介がゆく!
空から見た殺人プラン
柄刀 一
ISBN978-4-396-20826-4
一筋縄ではいかない難事件が続出。快調シリーズ最新作!
“さまよえる湖”をさまよう死体!?
諏訪湖、宮島、秋吉台へ、龍之介が推理の旅に――。
その土地でしか成立しないトリックを見破れるか!

秋吉台(あきよしだい)に突然現われては消える神秘の湖、そこで、ダイバー姿の他殺体が発見された。しかし、被害者の遺留品は現場から離れた場所で見つかる。「さまよえる湖」と共に死体が移動した? 冒険家を名乗り迷路のような鍾乳洞を探検していた男はどこで殺されたのか。カルスト大地が呼んだ怪事件! 諏訪(すわ)湖の御神渡(おみわた)り、宮島(みやじま)の七不思議、鳥羽(とば)の歪(ゆが)んだ真珠――。ちょっと気弱な名探偵・天地龍之介(あまちりゅうのすけ)が旅先で難事件に遭遇する! その土地でしか成立しない犯罪トリックを見破れるのか!?

<著者のことば>
空、海、大地。旅の目的地になるそれらは、同時に、旅そのものの過程である経由地ともなるでしょう。空だけは旅の目的地とはならないと言えるかもしれませんが、物語の中のイメージではそれも可能ですね。空への上昇感を味わい、そこにフワリと漂(ただよ)う。
本書の場合、そこから眼下(がんか)に様々なミステリーが見えますが、主人公たちは悪しきミステリーの部分は未然に防ぐべく奔走(ほんそう)します。それもまた、意義ある旅の一つとして。

【著者紹介】
1959年北海道生まれ。公募アンソロジー『本格推理』への参加を経て1998年「美しい本格」と有栖川有栖氏に激賞された『3000年の密室』でデビュー。主な著書に『ifの迷宮』『fの魔弾』『ゴーレムの檻』『時を巡る肖像』など多数。頼りない風貌に似合わぬ博覧強記の名探偵・天地龍之介が活躍する本シリーズは、8冊目となる。


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長編超(スーパー)伝奇小説
龍の黙示録
魔道師と邪神の街 魔都トリノ
篠田真由美
ISBN978-4-396-20827-1
著者の新たな代表作――
大河吸血鬼伝説、最新刊
傷ついた龍に最大の試練!
復讐に燃えるベタニヤの姉妹、古代エジプトの邪神たち…
伝説の地下都市で繰り広げられる凄絶な戦い!

ヴェネツィアで遂に開始された、不死の吸血鬼・龍緋比古(りゅうあきひこ)とヴァティカンの全面戦争。拉致(らち)されたセバスティアーノを追い、柚ノ木透子(ゆのきとうこ)たちは魔都トリノへ向かう。手がかりを求めて秘密結社「黄金のホルス(ヘル・ネブウ)」主催のパーティに潜入するが、そこには教会を陰で操(あやつ)る謎の考古学者と古代エジプトの邪神が待ち受けていた…。矢先、市内で次々に切断された手足が発見され、街は不可視の赤い網に覆(おお)われた。邪神が仕掛けた結界か? 聖槍(せいそう)ロンギヌスで深手を負った龍に、最大の試練が!

<著者のことば> 取材のため2週間その街に滞在した2005年晩秋からすでに1年半。胸に染(し)みついた美しくも不吉な薄墨色(うすずみいろ)の影は、消えも薄れもしない。
イエスの聖骸布(せいがいふ)に、エジプト博物館のミイラ。そこにはなぜか執拗(しつよう)に、乾いた死の香りがまつわりつく。
街路の整然たる幾何(きか)学、背後にうごめく闇。ポー河から立ち上る霧と冷気、ささやきと忍び笑い。
すべてを呑み込むアジアの混沌(こんとん)と猥雑(わいざつ)とはおよそ対極の、北イタリアの都市トリノは紛(まぎ)れもない“魔都”である。

【著者紹介】
1953年、東京生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。'92年、本格ミステリ『琥珀(こはく)の城の殺人』でデビュー。『未明の家』に始まる建築探偵桜井京介シリーズはすべてベストセラーに。キリストの血を継ぐ不死の吸血鬼・龍緋比古(りゅうあきひこ)の活躍を描いた『龍の黙示録』シリーズも、すでに著者の新たな代表作となった。本書は、キリスト教の総本山ヴァティカンとの対決を描く、〈イタリア三部作〉第二弾である。著書に『幻想建築術』(祥伝社刊)『アベラシオン』『螺鈿(らでん)の小箱』など多数。


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長編新伝奇小説 書下ろし
魔大陸の鷹シリーズ
燃える地平線
赤城 毅
ISBN978-4-396-20828-8
ノベルス界に衝撃を与えた
あの怪作「魔大陸の鷹」シリーズ、ついに完結!
暗黒の密林、襲いくる猛獣怪虫、緑の魔境大アマゾニア。
青年剣士、伊集院従吾、最後の冒険の旅へ!

〈アガルタの秘宝・双魔玉(そうまぎょく)は超古代の破壊兵器だ〉今、明かされる衝撃の事実。それは世界の破滅を狙う魔人の手に落ちた! 南米の密林奥地で、その力を起動せんと秘儀が始まる。悪魔の陰謀を阻止すべく、冒険児・伊集院従吾(いじゅういんじゅうご)は、1924年、異端の変人学者、危険な金髪美女と爆弾娘とともに、大アマゾニアへ。折りしも、因縁(いんねん)の米海兵隊の猛者(もさ)、赤軍の剛腕将校も同地へ潜入した。強敵・鉄仮面の教授(プロフェッサー)、そして少年に憑依(ひょうい)した暗闇公爵を倒せるのか? 緑の魔境へ、従吾、最後の大冒険!

<著者のことば>
この『魔大陸の鷹』シリーズのような、一種の秘境冒険ものを書いていると、作者の私も旅行が趣味なのかとよく言われます。これは美しき誤解というやつで、実際の私は、家でぐうたらしているのが何より幸せというナマケモノ。しかし……他人(ひと)さまが熱帯や寒冷地で苦労する話を読んだり観たりするのは、たしかに大好きなのです。ひひひひ(黒い笑い)。そんな嗜好(しこう)が炸裂した結果、本編の主人公伊集院従吾(いじゅういんじゅうご)は、南極北極ゴビ砂漠と、ろくでもないところにばかり行かされるはめになりましたが、完結編となる本巻においても今回も緑の魔境大アマゾニアで、いつもより多く泣かされております。彼の苦難をとくとお楽しみあれ。

【著者紹介】
「10年にひとりの超大型新人」と、田中芳樹(たなかよしき)氏に激賞された。1998年のデビュー作『魔大陸の鷹』、この伝説的冒険ロマンは、『熱沙奇巌城(ねつさきがんじょう)』『氷海の狼火(のろし)』という新展開で甦(よみがえ)った。大正浪漫の時代、米ロ列強、怪人、魔人が入り乱れて、幻の地下王国アガルタの「秘宝」を争奪するというストーリーは、読者の熱烈な支持を受けた。その新シリーズが、ここに完結する。新ダーク・サイド・ヒーローと話題を呼んだ『猫子爵冒険譚』シリーズなど、傑作エンターテインメントを続々発表、旺盛な執筆活動を続ける。作品に『青鱗館の恐怖』他多数。1961年東京生まれ。立教大学卒。


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超(スーパー)伝奇小説
マン・サーチャー・シリーズ(10)
魔界都市ブルース 幻舞(げんぶ)の章
菊地秀行
ISBN978-4-396-20829-5
月光の下、ふたたび〈新宿〉に舞い降りた美影…
驚異のコラボで新しく甦った、待望の最新作!
秋せつらを描くのが、私の夢でした。――漫画家 小畑 健

〈幸運区〉に潜(ひそ)む天才ダンサー榊十三郎(さかきじゅうざぶろう)を捜してほしい――ある犯罪組織の一員から捜索依頼を受けた秋(あき)せつらは、榊のパートナーだった女性と共に現地へ向かった。だが、そこは〈魔界都市“新宿”〉の治外法権地区。狂気に駆られ弟子一家を殺害した榊は一年前にこの地へ逃げ込んだのだ。部外者の侵入を拒(こば)む住人たちの抵抗に人捜しは難航。芸術家の彼を誘い出すためには完璧なダンスを踊るしかない。二人は月光の下、幻想的な舞いを見せるが…。(「月光円舞団」より)超人気シリーズ、新イラストで復活!

<著者のことば>
久しぶりに〈新宿〉を覗(のぞ)いてみた。
何も変わっていない。〈歌舞伎町(かぶきちょう)〉の雑踏(ざっとう)を歩いた。夕暮れが近い空にブルースが流れていた。ふと、美しい黒衣の影とすれ違ったのに気がついた。ふり返ったが、もう見えなかった。私が訪れずにいる間、彼は変わらず〈新宿〉を歩き廻っていたに違いない。新たな物語の中を、ブルースの調べとともに。

【著者紹介】
1949年、千葉県生まれ。青山学院大学卒業後、雑誌記者の傍(かたわ)ら同人誌に作品を発表し、'82年『魔界都市〈新宿〉』でデビュー。'85年、斯界(しかい)を震撼させた『魔界行』(祥伝社刊)三部作が大ヒットし、人気作家の地位を不動のものとする。本作は、著者の数多(あまた)あるシリーズ主人公の中でも、もっとも人気の高い美麗の魔人・秋(あき)せつらの活躍を描いた二年半ぶりの短編集である。『魔界医師メフィスト』『吸血鬼ハンター“D”』『妖獣都市』『幽剣抄』などの人気シリーズのほか、著作は300冊を超える。

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湯河原文学賞アンソロジー 荻野修司/平塚 碧/鈴木恵子
樫田哲平/皆川雅代
【特別寄稿】西村京太郎
ISBN978-4-396-63275-5
湯河原文学賞受賞作と西村京太郎作品のコラボレーション
【特別寄稿】西村京太郎「湘南情死行」同時収録
【湯河原文学賞】
多くの文豪とゆかりを持ち、
さがみの小京都ゆがわらと謳(うた)われる
神奈川県湯河原町・湯河原文学賞実行委員会が主催し、
選考委員を西村京太郎が務める文学賞。
受賞作は、月刊誌「小説NON」(祥伝社発行)に掲載。


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