祥伝社文庫

完本 密命 公式サイト


密命 人物相関図

なんと言っても『密命』の読みどころは、
個性豊かな登場人物たちの悲喜こもごものやり取りでしょう。

惣三郎が暮らすのは、江戸の集合住宅・長屋。
町人のうち七割が長屋暮らしといわれ、互いに助け合いつつ、
にぎやかに生活していました。
いわば運命共同体です。

脱藩して浪人となった惣三郎は、
火事場始末の荒神屋で帳簿付けの職を得ます。
この仕事、豪商の大店が火事で被害を受けたとき、
一日でも早く商いを再開できるようにするというもの。

その縁で、札差冠阿弥や火消しのめ組(芝鳶)とも知り合い、
時には幕府を揺るがす巨大な陰謀に協力して立ち向かっていくのです。

 

このように、壮大なスケールで描かれる『密命』の背景には、
市井の人々の暮らしがあります。

 

『完本 密命』では、26冊全巻の巻頭に、新たに人物表を収録予定。
物語が進むにつれ変化していく人物たちの群像をわかりやすく網羅します。