杉並中央署生活安全課に突如誕生した「何でも相談室」。通称0(ゼロ)係。署内の役立たずが集まる島流し部署だ。そこへ科警研から異動してきた キャリアの小早川冬彦警部。マイペースで、無礼千万な男だが知識と観察眼で人の心を次々と読みとっていく。そんな彼がボヤ事件で興味を示した手掛 かり、ファイヤーボールとは?
杉並中央署生活安全課「何でも相談室」、通称0(ゼロ)係に娘の死の真相を調べて欲しいという相談が持ち込まれる。今年だけで名門高校の女子生徒 が二人、飛び降り自殺をしているのだ。0係の変人キャリア警部・小早川冬彦は相棒の万年巡査長・寺田高虎と高校を訪れるが、そのとき三人目の犠牲 者が……。
杉並中央署生活安全課「何でも相談室」、通称0(ゼロ)係に小学生から相談事が持ち込まれた。少年の祖母宅に大金が投げ込まれたのだという。しかも、0係の変人キャリア刑事の冬彦と相棒の高虎が調査するうちに、同じマンションの別宅も違う額の金を受け取っていたと判明する。お札を調べ始めた冬彦は、あることに気付くが……。
「彼女の心は男性だったんです」親友の焼身自殺に疑問があると、若い女性が杉並中央署生活安全課「何でも相談室」通称0係を訪れた。自殺した女性は性同一性障害で、男性として生きていたにも拘わらず、遺体に性交渉の痕跡があったという。0係の変人刑事・小早川冬彦は、相棒の高虎と彼女の人間関係を洗い直すが……。
新聞記者の笹村に脅迫状が届いた。五年前、笹村は誤ってある女生徒がいじめの加害者ととれる記事を書き、自殺に追いやっていた。当時、彼女の父親に娘が生まれたら殺すと凄まれた笹村は、去年女児を授かり復讐を恐れているという。杉並中央署生活安全課「何でも相談室」通称0係の面々は父親の行方を捜すが……。
娘から電話がかかってきた――。杉並中央署生活安全課「何でも相談室」通称0係に行方不明の女子高生・真紀の母親が訪ねてきた。早速、0係の冬彦と高虎が真紀の足取りを辿ると、父親との軋轢が浮上、さらに親友・紀香と晴美が何かを隠していると気づく。そんな中、大金を盗まれた相談者の孫が晴美だということが判明、金の問題も絡まって……。
科警研から異例の異動で0係にやってきたキャリア刑事。20代半ばにして警部。現場勤務が希望だった。空気は読めないが、知識と観察眼は一流。事件解決に一役買うことに!?
タバコをふかし、麻雀や競馬など賭け事が大好き。40代だが出世には無縁の万年巡査長。すぐカッとなるタイプ。真反対の冬彦とペアを組むことに。
0係の係長。気が弱く恐妻家。トラブルが起こるとすぐにお腹を壊し、トイレに籠もるくせが。空気を読まない冬彦と上司の間で板ばさみとなり、いつもビクビクしている。
鼈甲メガネにおかっぱ頭のアラフォーの事務員。0係の総務・経理を担当。毒舌でイライラしがちのため、署内では「鉄の女」と呼ばれ恐れられている。
長身でモデル体型の巡査部長。捜査中にモデルにスカウトされるぐらいの美人だが、趣味は格闘技で腕っぷしが強い。同期の男性署員の憧れの的である。
色白で太っている20代の巡査。この部署ではいちばん若い。地域課に勤務していたが、昇進試験の勉強のため、自ら希望してこの部署にやってきた。