3カ月集中して1カ月休む
英語の勉強は、細く長く続けられなくて当然
英語の勉強をしようと思ったことのない人は、たぶんあまりいないだろう。中学高校の6年間、かなりの時間、英語の勉強をしたことになっているが、普通は使いものにならない。それには、はっきりした理由がある。
英語ができなくても、差し当たり何も困らないからだ。
英語ができてもすぐ何かいいことがあるわけではない。海外のように、英語で話す、英語でやり取りすることが必要だったり、そうすることで収入が何倍かに増えたりする国ではなく、日本語で完結しているし、ほとんどの場合、キャリアアップにもあまり関係してこない。
外資系によっては英語が足切りになる場合もあるが、他のオプションも色々あるので、一部の人以外、本当の意味でそれほど気にしていない。
こういう、英語が重視されていない状況で、英語の勉強を細く長く続けられないのは当然だ。勉強意欲を高く保ち続けるのは、非常にむずかしい。一時的にはよくても、継続することはさらにむずかしい。英語を勉強する理由が別にないからだ。勉強する理由がないのに勉強したくなるような、とてつもなく楽しいものでも全くない。わくわくする要素が何もない。
3カ月なら何とか集中できるはず
細く長くがむずかしいとしたら、もっと短期、例えば3カ月だけ区切って英語を勉強しようというのはどうだろうか。3カ月なら何とか集中力が続くのではないだろうか。
英語があまりできないときは、いつまでやったらいいか先が全く見えないし、記事や動画を見てもよくわからないから、楽しくないし気が重い。こういうとき、3カ月と割り切れば、少し取り組みやすくならないだろうか。3カ月であれば、時間確保も少しやりやすくなる。
ずっと続けるのではなく、3カ月集中したら1カ月休むようにしたら、もう少し日々の仕事、生活の中に組み込めるのではないだろうか。1カ月の休みの間には、それまでに溜まったことを整理し、気分的にもすっきりする。
時間を決めれば、英語の勉強をしなくてはと常に思い続け、実際はできずに後悔しつづける、ということがなくなっていく。やると決めたのにやりきれなかった、という気分にもあまりならない。3カ月は集中するがその後1カ月は休憩し、余裕ができるというほうが精神衛生上、ずっとよいと思う。
1カ月あえて休みを入れることにより、3カ月間、集中しやすくなっていく。
3カ月あれば、一段レベルアップする
「たった3カ月だけ勉強してもだめだろう」という思い込みがあると思うが、実はそんなことはなく、もし3カ月集中し、本気で英語の勉強をすると、かなりレベルアップする。目標を決めず、だらだらと続けているのとは違う、はっきりとした成長を遂げることができる。自信もかなりついてくる。
「3カ月だけ集中して取り組む」という計画なら、ビジネスパーソンには比較的体にしみついた仕事の進め方ではないだろうか。3カ月のプロジェクトはよくあるものだ。それだったらペースがだいたいわかっているはずだ。
3カ月と期間を区切ることで、プロジェクトとしてとらえる。そのほうが、「そのくらいならできるだろう」という気持ちにもなりやすいし、普段の習慣で何とかやり続けることができるのではないだろうか。